約 1,869,255 件
https://w.atwiki.jp/bs-2ch/pages/67.html
グラボースキー 本名ジェイソン・グラボースキー 右投左打、外野手、背番号26 貧打の2005年の反省からブランボー、ガルシアに続く第三の外国人打者として獲得された 同時期に入団した中村紀洋のドジャース時代の元同僚で中村を通して球団と話をしたようである オープン戦では絶不調だったため開幕はサーパスで過ごしこの時点で早くも地雷外人の匂いをぷんぷんさせた ツボにはまれば飛ばす力は持っており、来日初安打となった東京ドーム二階席への特大ホームランなど 実力を感じさせる打撃もたまに見せるのだが、如何せん打率.146、本塁打4本ではどうしようもなかった 解雇確実だと誰もが思ったがドジャース時代を知るコリンズが監督就任する事が決定し 低年俸(推定3000万円)である事や選球眼を評価して一応保留名簿には載せられた (アレンへの保険という意味もあったと思われる) しかし、保留者名簿に載っている12月1日にデビルレイズとマイナー契約を勝手に結び退団が決定 Bsも抗議を行ったがグラボースキー程度どうでもいい、という空気があった事は否めない事実である スレではいまだにガルンボースキーとして失敗補強のネタにされている 鉈を持ったAAは「映画ジェイソン」が元ネタ +. lヽ+. l 」 /⌒ヽ ∥,/ *゚_ ゚) グラボウスキィ… ⊂ノ /つ ( ヽノ ノ ノ ソローリ しU
https://w.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/416.html
【地獄山羊】 【ジャンル】漫画 【作品名】エンジェルお悩み相談所 【名前】地獄山羊 【属性】悪魔のアシスタントである山羊 【大きさ】全長5m程から手乗りサイズまで可変 【攻撃力】同等の能力を持つ(と思われる)羊と頭をぶつけ合って、公園中に衝撃波が発生 これによりベンチなどが軽々と吹き飛んだ(双方とも5mほどの状態である) 【防御力】上記のぶつかり合いで涙目になるだけ 天使悪魔は不老と思われる(二千年前の大戦経験者が多数)ため、こいつも並みの生き物よりは長生きだろう 【素早さ】悪魔(常人並み)2人を対峙した状態から なにが起こったかわからないうちにぼこぼこに出来る相手の、影を踏める(動き封じの効果)羊と同程度の反応 移動速度は大きさ相応 【特殊能力】666の能力を持つ、もちろん出てきたのは一部 飛行可能、走る程度の速度か 影から出てこれる、恐らく潜っていたものと思われる 当たったらぼーとなる光線・ぼーとなる、髪の毛をむしられる等の危害を加えられても無反応 目から発射され(目が光る)、抱えれるサイズでも3人を巻き込める 人間にしか使っていない 【長所】それなりの攻防 【短所】羊の方が出番も能力も多い 【参考】主人公達の商売敵である、悪魔のサポーター 6スレ目 895 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 21 22 46 894 地獄山羊 ○>クラウス>ニナ>豪鬼>桐山和雄>蛾媚刺 ○>神無月めぐみ:速度と防御的にこの辺までは突撃勝ち ○>安倍晴明:突撃の後ぼーっと光線とかで勝ち ○>シルバーデビル:結構硬いし空飛んでるので引き分けっぽいが長生き有利かな ×マダム・アニエス:蒸発負け ×軍隊:硬い。重火器とか大砲とかヤバイ負け これより上は速過ぎる奴が出てくるので厳しいか。 軍隊>マダム・アニエス>地獄山羊>シルバーデビル
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5687.html
ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 【ぶれいぶりーせかんど えんどれいやー】 ジャンル RPG 対応機種 ニンテンドー3DS 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 シリコンスタジオ 発売日 2015年4月23日 定価 5,980円(税別) レーティング CERO C(15歳以上対象) 判定 シリーズファンから不評 ポイント 正当進化するも調整不足なシステムシナリオ・世界観の崩壊・寒いギャグシリーズ継続困難に陥るまでに発展「がんばリベンジ」注) パッケージ画像に意味はありません ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク 概要 評価点 賛否両論点 問題点 シナリオ関係 演出関係 システム関係 総評 余談 他作品への客演 本作発売後の展開 ご注意!本記事はネタバレを含みます。閲覧には十分ご注意ください。 概要 『ブレイブリーシリーズ』の2作目。 但し1作目の『フライングフェアリー』は、後に完全版である『フォーザ・シークウェル』が出ている。本項においては初回作を『フライングフェアリー』、完全版を『FtS』と記述している。 また本項において『前作』と表記する場合、『FtS』の方を指すことが多い。『フライングフェアリー』との相違点もあるため注意されたし。 『フライングフェアリー』『FtS』が高評価、今作の体験版の評判も上々なこともあり、発売前はファミ通期待の新作TOP30でも上位に位置するほどユーザーからの期待は高かったのだが…… 評価点 前作からさらに遊びやすくなったシステム 前作『FtS』からさらに改善され、LRでコマンドの連続入力、セットしたジョブや装備にすぐ切り替えられるマイセットシステム、手軽にできるエンカウント調整などストレスを感じないよう手が加えられている。 ただし、一部は「やりすぎ」との声も。(後述) 個性ある新ジョブ 『FtS』から12ものジョブが追加され、どれも個性にあふれている。基礎能力は低めだが、構えによる自己強化で能力を補う「フェンサー」、BPとMPを消費し魔法に付加効果を付ける修飾句を扱う「ウィザード」、敵味方関係なく色々な効果を付与する「皇帝」などさまざま。 修飾句は「魔法の戦いの幅が広まった」と特に高い評価を受けている。 また前作から「魔法剣士」「薬師」「魔人」「導師」「ヴァンパイア」「魔界幻士」が削除されているが、それらの持つアビリティの多くは新ジョブに引き継がれている。 ジョブ衣装も、良くも悪くも個性的だった前作と比べるとクセがなく良好。隠しジョブの衣装は男女で別モデルとなっていて、どちらも評価が高い。ジョブをマスターしたら他のジョブでも衣装が使えればよかったという意見が出るほど。 前作で特に不評だった「時魔道士」の衣装は女性キャラのみリニューアルされており、そちらもかわいいと好評。むろん男性陣はそのままだが… 賛否両論点 一部の強力すぎるアビリティ 本作では、基本的にシステムは『FtS』と同じであり、ダメージの最大値もブレイブリーセカンド発動時を除いて前作と同様「9999ダメージ」である。しかし、本作では前作と異なり、一行動で複数回ダメージ判定を行うアビリティが存在し、最大で9999×攻撃回数分のダメージを与えることが出来る。その殆どがBP消費技、すなわち複数行動分のコストを消費するアビリティだが、BP消費技の中で魔法に付与することで4回攻撃となり、サポートアビリティ「連続魔」で攻撃回数をさらに二倍にできる修飾句「レイン」、セットすることで4つの武器による4回攻撃が消費なしで行えるサポートアビリティ「四刀流」などの強力なアビリティがある。本作の敵のHPは最も高いものかつ難易度ハードでも22.5万であるため、バフをかけてこれらの行動を行っていけば隠しボスや配信ボスを除いてラスボスであろうとも瞬殺できる。 そのため、BPやHPを消費して強力な単体攻撃を放つ「モンク」「ヴァルキリー」「暗黒騎士」といったジョブは不遇である。特に暗黒騎士は技を強化するアビリティが削除されたため、余計に使い勝手が悪くなっている。 他にも戦況を大きく変えるようなアビリティが多数存在し、前述の魔法を一行動で二回発動する「連続魔」、1ターンで撃破されなければ実質全回復するサポートアビリティ「オートアンドゥ」、味方全体の受けるバフの最大効果量を通常時の50%分高めるサポートアビリティ「限界突破強化」、使用ターンの間味方が一人でもダメージを受けた時に強力な反撃を行う「月に叢雲花に風」、戦闘不能の味方全体を復活させ、更に大回復させる「ミレイズ」、フレンドの配信した魔法が使用可能となる「ゼノグラシア」など。 配信ボスの中には、これらバランスブレイカーを前提としたような難易度のものも多数存在する。 既存ジョブに新しい最終アビリティが追加されたが、上記の「連続魔」や「月に叢雲花に風」のように壊れ性能のものがある一方で、「立ちはだかる」や「ウェポンガード」のような優秀ではあるものの習得可能になる頃にはほぼ不要になるものや、「野獣化」や「フレア」のような全く役に立たないものがあり、格差が激しい。 「すっぴん」のジョブ特性が、レベルMAXのジョブ数に応じてステータスが上がる「大器晩成」から一定確率で戦闘不能を防ぐ「ふんばる」に変わったため、序盤は便利だが終盤ではお荷物になってしまった。この要素は『FF5』のオマージュであったため、変える必要があったかは疑問である。 ちなみに、体験版の時点ではジョブ特性は「大器晩成」であった。 カプカプメーカー 本作で追加されたミニゲーム。マスコットモンスターである「カプカプ」の人形を作りカプという資産を稼ぐミニゲーム。プレイヤーは差し入れを行ったり、カプを消費して道具を購入するなどして生産効率を上げていく。また、売却時のカプに応じて、カプカプメーカー内で流せるBGMが増えていく。 ぬいぐるみを作るメンバーを見ているだけでも楽しめ、本編そっちのけでカプカプメーカーをやり続けるプレイヤーも多くいた。 本ミニゲームは「ながらゲー」と紹介されていたが、差し入れや道具購入、出荷などプレイヤーのやることが多く、放置し続けられるものではない。生産効率が上がるほどその傾向は顕著になっていく。(*1) また、追加BGMに関しても、条件がカプ400~400のような限定的なものが多く、しっかり計算して行わないといつまでたってもBGMが揃わない。 スリープ状態では進まないため、一部からは「プレイ時間の水増しではないか?」といった声も。 親切すぎるシステム 各ジョブの全習得アビリティや、ダンジョンの適正レベルが表示されるようになった。 便利ではあるが、「次に何を覚えるか」「このレベルでも大丈夫だろうか」といった手探り感は消滅。 エンカウント調整や、修得経験値等のON/OFF機能が『FtS』に引き続き登場。 エンカウント調整がかなり序盤から手軽にできるため、後記する連続チャンスと合わせメインダンジョンを無視する者が現れた。クリア後に使用可能ならこういった問題も起きなかっただろうに…。 また、経験値等のON/OFFはスタッフがバランス調整を放棄したとの批判も出ている。 ただし、前作『FtS』の時点ではそれほど問題視はされていなかった。今作で問題となったのは、後記するようにシナリオとゲームバランスが全体的に悪く、この機能を使わないと面倒臭い状態になっているため。 後述する問題点を極力スキップしてクリアするためにこれらのON/OFFの機能が役に立った、これがなければプレイ続行不能だったという声も聞かれた。もはや何のためにRPGをしているのか分からない状況である。 変わり映えしないシステム 前作と比べ戦闘システムや育成システムに目立った変化がなく、システムの調整や新ジョブの追加程度にとどまっており新鮮さは薄い。 目玉の「ブレイブリーセカンド」は『FtS』で既に登場しており、そこからさして調整がないのでやはり新鮮さはない。 無論、下手な思い付きで変なシステムを入れられるよりは良いが… 問題点 シナリオ関係 詳細は余談項に委ねるが、前作からシナリオライターが変更されたことにより、シナリオの雰囲気はまったく異なるものとなった。 緊張感の薄れる展開 本作の当面の本筋は「悪の帝国に囚われた法王(前作のヒロインであるアニエス)を三銃士のリーダーである主人公とその仲間が救い出す」という王道ものであるが、「高い所が怖いので吊り橋を避け遠回りしようとする」「祭りが開催されていたので呑気に参加」といった緊張感に欠ける展開や寄り道が(特に前半に)少なくない。 根詰めてばかりでは息が詰まるため、こういった息抜きイベントが挟まること自体は珍しくないが、そのような展開を挟み込むためのフォローが質、量ともに不足しており、仮にも重大な使命を背負っている割にはのんびりし過ぎに思える。要するにイベント挿入タイミングと頻度に問題あり。 軽めの雰囲気は『FtS』の追加イベントや公式アンソロジー、ドラマCDや「Rの手帳」にも見られたものだが、それらは平行世界、ファングッズ、IFストーリーといった外伝的要素であり、重い雰囲気の漂う本編の補完ということで好意的に受け止められていた。まさか本編に取り入れられるとはだれも予想していなかっただろうが… 前作屈指のギャグイベントである「ブラボービキニ」も、行方不明の人物に連絡を取るためコンテストに出場することになり、そこで目立つために派手な衣装を探すというシナリオ上の必要性があった。 3DSの購入層を考慮し低年齢層にシフトした……というわけではなく、電撃オンラインのインタビューを読む限りでは前作同様30代をターゲット層としている様子。 皇帝の目的と主人公たちの行動 皇帝の目的は「過去に行き先祖を殺す」という所謂歴史改竄であり、主人公達はこの目的を否定し対立することとなる。ここまでは割と王道的な展開である。 問題はアニエス救出に失敗した主人公らがとった打開策が「SPを用いて自分たちの思いを過去に送ること」、すなわち自分たちが否定した歴史改竄である。一応、意思を引き継ぐ、という形で全てを無かったことにはせずに時間の巻き戻しを行っているわけではあるのだが。 + ネタバレを含みます さらにエンディングでも、前作のとある人物の死亡をなかったことにするために歴史改変が行われる。 完全に滑った各要素 「がんばリベンジ」「アニエス様助け隊」「空飛ぶ湯船」など、完全に前作の雰囲気を無視したセリフが多くみられる。 特に「がんばリベンジ」は制作陣のお気に入りらしく、作中で連呼されるばかりかアニエスや皇帝オブリビオンまでも使い出し、サブタイトルにも使われるほどの徹底ぶり。しかし、制作陣の意図に反し、この言葉は本作品の駄目さを象徴するセリフとして有名になることに。 マグノリアの話す月の用語も単なる英語であり、前作の魔法やアビリティに英語由来のものが多いため明らかに不適切。 前作で非難された「ヲカエ・リー(おかえり)」のようなネーミングのキャラが多数追加された。 しかもチャラン軍曹・ポラン二等兵(ちゃらんぽらん)、ミニーメ・ノスカート(短めのスカート)、アラッテ・ネイジャージ(洗ってないジャージ)のような前作よりもギャグ要素が強いものになっている。 前作のダジャレは「一見して普通の名前がよくよく考えれば実はダジャレだった」という感じだったが、今作では「初見からあからさまにダジャレにしか見えない」、「ダジャレとしてのギャグセンス自体劣化している」。上記の「ヲカエ・リー」も、劇中では原則として単に「ヲカエ」としか表記されず、彼女の家族の苗字が「リー」だったことを思い出して初めて「おかえり」のダジャレだと気付ける程度のものだった。なお前作のスタッフインタビューではこのネーミングも周囲の静止を振り切ったプロデューサーの独断であったと語られている。その暴走を止められなかった結果が今作なのであろうか。 + 前作及び今作のネタバレを含みます 前作のラストバトルで使用され不評だった、3DS内側のカメラを利用した例の演出も健在。 前作より写る範囲が増えたため余計にきつい絵に…。前作でも「ギャグになる」とスタッフから止められたにもかかわらず、プロデューサーが強行したと言う経緯がある。よほど拘りがあるのかもしれないが、もちろんプレイヤーにとっては知った事ではない。 本作で回収されない伏線 終盤まで消えていたカルディスラ・ゼネオルシアの目・ブレイブリーソードに関しては、ほとんど今作で語られず「続きは続編で」といった雰囲気で終わっている。 ブレイブリーソードに関しては後述する『ブレイブリーデフォルトプレイングブレージュ(BDPB)』で少し触れられたが、やや掘り下げられた程度で今作で残った謎を回収するまでには至っていない。 一部明確な描写されていなかった部分に関してはIFストーリーである外伝書籍の「Rの手帳 セカンド」に書かれているものもあるが、だいたいが「次元管理官のリングアベルが裏でなんとかしてくれました」で済まされる。なお前作の「Rの手帳」とは作者が別だが、どのみち評価は低い。 回収された伏線に関しても非常に雑で、「とある人物が腕を失ったエピソードを聞いた直後に、皇帝オブリビオンの義手がアップで映る」という正体を隠す気がまったくない演出は、もはや伏線と呼べるものですらない。そもそも、皇帝の仮面自体が正体を隠せるような代物ではないが… デウスエクスマキナ 前作から登場しているとあるキャラが何でもありの能力を持っていることがエンディングで判明する。その力を使って「今作の都合に合わせる部分だけ」をいろいろ解決する/していたので、前作を巻き添えにして全てが茶番化してしまった。さらにそのキャラはゲーム上無くてはならない役割を担ってきたので、たとえ次回作があったとしても彼女が登場するだけで「どうせお前なら全部簡単に解決できるんだろ?」とプレイヤーは感じることになってしまう。 そもそもこのキャラ自体がFFシリーズ作品からのゲストキャラであり、ゲストキャラが重要なポジションにいること自体に疑問が上がっている。しかもFFでのキャラと同一人物であることが浅野氏から語られている。これ以外にも、ファンサービスのつもりで大きく滑っている要素や、設定が矛盾している要素が少なくない。 上述のとんでも設定に比べると些細なことではあるものの、彼女の正体が判明したことによってチュートリアルに矛盾が生じてしまっている。一旦チュートリアルで嘘をついてからのサプライズのつもりだったのか、脚本家達とチュートリアルの文章を書いた人とで連携が取れていなかったのかは不明。 + 矛盾箇所 ネタバレを含みます ヘルプのチュートリアルのページにて「1日1回までなら彼がなんとかしてくれるだろう!」という文章が確認出来る。つまり彼女は何故かチュートリアルでは男として扱われている。なお前作のヘルプでもほぼ同じ記述があり、安易に文章を使い回した結果の可能性もある。 また、他ゲームとFtSがコラボした際「冒険家」の衣装は男性用装備として登場していた。BDPBでは黒髪の男性としてイラストが用意されていたのもあり、彼女の設定が登場する前まではどう考えても男性設定だった事がうかがえる。後付け設定としては強引さが否めない。 + 関連作品のネタバレを含みます 彼女は本作発売前に配信開始したスマホゲーム『ブレイブリーアーカイブ』でも名前を変えて主役級で登場しており、ストーリー内で明確に同一人物だと明言されている。そこで前述のデウスエクスマキナ行為を「後ろめたい事はしていないつもり」と明言してしまっている。 なお、サブタイトルのD sReportとは彼女の頭文字であり、前作の手帳とは一切関係が無い。 + コンプリートガイドより ネタバレを含みます Q アルタイルと同年代であるはずのデネブが、魂だけの存在にならず実体があるのはなぜ? 浅野:彼女は冒険者として『光の4戦士』の時代からプレイヤーを見てますからね。ものすごい強いですし、いろいろ超越した存在だと思います。 前作では意外な部分に関わってきた"ある人物"の設定も余計な改変を食らっている。 + 前作及び本作のネタバレを含みます 前作でのプレイヤーは、「ティズの欠けた魂を埋める為にティズの中にいる」という立場であったが、物語に直接関与することはなかった。 しかし今作では、プレイヤーはキャラクターを操作するものという直接的かつメタな設定に変更された。前作の設定はEDにも深くかかわるものであり、それを無かったことにしてまでメタな内容を入れる必要はあったのだろうか? また前作では「神界=現実世界」といった設定だったが、今作では「よくわからない異世界」のような描写になっている。 テントイベント セーブポイントである冒険者と話すと、シナリオの進行に合わせ「テントで休む」事が可能。この際にパーティーメンバーの談話が生じ、アットホームな雰囲気の中、パーティー内のキャラの掘り下げが楽しめる……はずだった。 基本的に食事の話題なので、シナリオ展開の空気が読めていないようなシチュエーションになる事も多々。テントで休めるのが各ダンジョンのボス戦前のセーブポイントのみという間の悪さも一因と思われる。 敵地の最奥に乗り進む前だというのに呑気に「好みの味付けアンケート」を取ったりするのだから始末に負えない。 とあるシーンではテレホンショッピングネタが入るが、テレビもラジオも登場しない本作とは全く合わない。前作ライターは「世界観を壊さないよう注意した」と述べているが、恐らく今作のライターには関心が無い模様。 一方でベアリング・エインフェリアのサブイベント中に発生するテントイベントだけは好評。前作キャラのイメージを壊すことなくイデア・アナゼル・エインフェリア・ベアリングのキャラの掘り下げがなされている。全部この出来なら問題はなかっただろうに。 世界観に合わないパロディ 『FtS』のチュートリアル(*2)にあった世界観に合わないパロディが、チュートリアルどころか本編にまで追加された。 内容は『ジョジョ』・『ドラゴンボール』といった漫画ネタから某転職サイト(うわっ…私の年収、低すぎ…?)など多岐にわたる。世界観に合わないネタを捻じ込まれた為に、不評を買っている。 幸い(?)本編中のセリフにおいて、明確にパロディと分かるものは少なめである。但し「パロディか否か判断が難しい」ものまで含めると結構多い。 アビリティにもパロディは含まれているため、それらを合わせるとパロディの総数はかなりのものになる。(例)勇気玉(*3)(ドラゴンボール)、竜王会心撃(*4)(ダイの大冒険) そもそも海外での販売を想定しているなら、日本でしか通じないネタを入れること自体間違っているのだが…。 Uの手帳 前作の「Dの手帳」に変わる項目だが明らかに内容が少なくなっている。 雑記のうち人物・地理・用語はすべてカットされ、手記も召喚獣のありかを示すものと、とあるサブイベントに関わるもののみ。いくらなんでも削りすぎである。残っていれば後記する前作未プレイ者への配慮にもなりえただろうに。 一方でモンスターに関する記述は増えたが、それらも上記のパロネタの侵食・被害を受けている。その上敵ごとの最終的なページ数が表示されており、死亡したはずの帝国軍アスタリスク所持者のページ数がまだ残っていたためネタバレを受ける事となってしまった。 とある手記に「この手記に暗号を仕込んだ」と解釈できる記述があり、暗号の鍵があるとされるダンジョンにも何らかの隠し要素の存在を匂わせる演出がいくつかある。そのような隠し要素は見当らず、思わせぶりな演出の数々に騙されたプレイヤーも数知れず。 また、作中で起こった出来事などを手帳に記すイベントが何度か発生するが、その記述を見ることはできない。 そもそもユウ(Yuu)の手帳なら『Y』のはずでは? 仮に名前の由来がプレイヤー自身を示すYouであっても『Y』である。一応英語ではYouの略式としてUを使うことはままあるが。 バーターサブシナリオ 前作に登場した公国軍アスタリスク所持者同士の意見の対立に、イデアがどちらを支持するかを決めるイベント。反対した方のアスタリスクを入手できる。 問題点として内容が世界観にあっていないことが挙げられる。エネルギー問題や福祉と税の問題といった現実にあるもの、学園の共学化や歌の権利の問題など、どう考えても『ブレイブリーシリーズ』でやる必要がないものばかりである。前作のサブイベントは本編と密接にかかわるものであったので、余計に印象が悪くなっている。 また、初回はどちらを選択しても後味が悪い結果となりアニエスからも「これで良かったのでしょうか?」と言われる始末。 歴史改竄後に同様のイベントが(内容を短縮した状態で)発生するが、前の世界の経験を活かして解決するパターンは一つしか存在しておらず、残りは前と同じ様な行動をしたのに結果が好転したというよくわからない展開。また記憶を引き継いでいるキャラとそうでないキャラがいるなど、バトルをさせるために無理やりな設定になっている。 「各地で公国軍アスタリスク所持者とプレイヤーが協力し帝国軍と戦うイベントにすればよかったのでは?」という意見も出ている。 中には公国軍アスタリスク所持者本人ではなく、変装した人物との戦闘になるものもある。どのようにしてアスタリスクを入手したのだろうか。 前作で死亡した公国軍アスタリスク所持者が生き返っている(*5)。何故戦時中なのに公国を離れ各自好き勝手しているかの理由は語られない。 そもそも一行の目的は「さらわれたアニエスの救出」である。困ってる人に手を貸すこと自体はいいのだが、時間をかけてこのようなことに長々と首を突っ込んでる場合ではない。それなのにイベント中に数日経過したり、クリア後に「月日は流れて」と加えられたりする。後者はクリア後の後日談とも取れそうだが、教えてアニエス(*6)の内容や4章の結末からすべて本編内の出来事であることがわかる。 カミイズミやアナゼル(こちらは大丈夫かもしれないが)は本編にも絡むキャラクターであるため、そこに現れることがタイミング的に有り得ない場合もある。にもかかわらず平然と二者択一のサブシナリオに登場するため非常に萎える。 バーターシナリオでは前作キャラクターが多数登場するが、本作に登場しないジョブのアスタリスクの所持者6名(*7)は登場しない。中には作中で存在を仄めかすテキストが一切ないキャラクターもいる。前作の真エンドで死ぬことになったレスターは仕方ないにしても、残り5人を出せない理由はないはずである。 上記の通り一部を蘇生させておきながら、前作で犠牲になった重要なサブキャラクター達(*8)は蘇生の対象外となっているばかりか、まるで犠牲などなかったような軽い扱いをされている。明らかに今作のシナリオの都合で蘇生させる/させないが決められており、非常に印象が悪い。 なお海外版では日本プレイヤーからの批判を受けて「後味の悪い結果にならないように変更された」とのこと。 当然、海外プレイヤーからは「オリジナルをプレイさせろ」という旨の苦情が出た。国内プレイヤーからも「スタッフは何が悪かったのか理解していない」と呆れられたのは説明するまでもない。上っ面だけの修正で作品の評価は回復せず、さらに貶める結果を招いてしまった。 前作キャラについて 多くの前作キャラが続投しているがその多くは性格が改変(過度の記号化)され「下手な同人作品のよう」とまで言われる始末。 前作メインヒロインであるアニエスは天然ボケの部分が過剰に強調され、前作の性格はほとんど残されていない。なお、性格が変化していることや、囚われの身でありながら快適にしていること、なぜか囚われている場所の名称を知っていることなどから、一部のプレイヤーから「偽物ではないか?」と疑われることもあった。 + ネタバレ注意 挙句EDではティズと結婚するためだけに法王を辞任し、おばば様(というキャラ)を後任に選ぶ。 このおはば様、前作では敵の陰謀に対し無為無策で自分が統治する国を滅ぼしかけ、本作でもすべてが解決する寸前で黒幕に騙されて世界の危機を招くという、為政者として明らかに無能な描写がなされている人物である。アニエス曰く「和平は成立したし後はおばば様に任せておけば大丈夫」らしいが、本当にそうなのか? ちなみにアニエスは2の終盤、各地の有力者を集めて帝国軍を倒すために協力を申し出るシーンがある。その時他の出番が少ない有力者のキャラも呼ばれるが、1地方の権力者にもかかわらずおばば様だけは呼ばれておらず明確に戦力外扱いしている。このようにアニエスがおばば様の無能を理解してないとは思えないため、余計に疑問符を抱く行動になっている。 しかも、同ED内でイデアが反和平派の対処に奔走しているシーンがある。これでは「そのカリスマ性で対立する人々をまとめてきたアニエスが法王を辞めたので反和平派が盛り返してきた」ように見えるのだが、そんな状況をほっぽり出してティズ……というか「自分だけの幸せ」を選ぶその様は、前作の責任感が強いアニエスとは同一人物とは思えないほどの変化である。 イデアは子供っぽさが抜けていない、というより悪化して前作以上に子供っぽくなっている。インタビューでは「前作のイデアが見たいと思ってあえて成長部分は書かなかった」と述べている。イデアの成長は前作の主軸の一つであったため、彼女の成長を見たかった前作ファンから非難の声が上がった。また、標準的なプレイにおいてプレイ時間の多くを占めるサブシナリオの主人公ポジションをイデアが担当している(*9)ため、ユウの主人公としての印象を薄くしてしまっている。さらにリングアベルと相思相愛といった設定も追加されたが、前作をプレイしていればこれが明らかにおかしいことは十分わかるだろう。 ティズは「ワイルドになる」との触れ込みだったが、実際にはワイルドな寝癖が追加されただけ。もっとも前作EDから今作序盤まで意識を失っていたので性格が変わったらおかしいわけであるが。なお本作のパッケージは意味ありげなティズの後ろ姿だが、特に意味はない。 公国軍アスタリスク所持者もそれぞれの立場を捨て世界各地に点在しており、学者になった赤魔道士・ディローザ、刑事になったナイト・ハインケルなど訳が分からない。性格も改変され前作で外道として描かれたディローザやボリトリィが善人として描かれていたり、剣聖カミイズミが猫に致命傷を与えられたりとイメージぶち壊しである。 女性陣も堅物だが女の子らしさにあこがれるエインフェリア、やたら「豚」と連呼するSキャラになったメフィリア(*10)のようにベタな設定が追加されている。 「話の主軸はラブストーリー」とプロデューサーが発言した通り、やたらとキャラがカップリングされる。前作では恋愛感情などまるで見えなかったキャラまで、無節操にくっつけられる。メインの二人に関しては最初から好感度MAX状態なので、ラブストーリーの楽しみの一つである「好きになる過程」は一切描かれない。そもそも、ブレイブリーシリーズに恋愛要素を求めるファンは殆どいなかったのだが…。 魅力のない新規キャラ 主人公であるユウ・ゼネオルシアは「正教騎士団・三銃士リーダー」「学園を6ツ星で卒業した秀才」といった設定に反し「頼りなく」「無計画」。 残る三銃士のジャンには剣の能力で、ニコライには経験と冷静さで劣っているため、なぜリーダーになれたのか謎(常識的に考えれば超がつく名家であるゼネオルシア家当主としてのコネ)。なにより「高い所が怖いので吊り橋を避け遠回りしようとする」「お化け相手にビビッて腰を抜かし、戦闘中行動できない」といった情けない行動をとるため、そもそも騎士としての能力を疑われるレベル。 秀才設定も「終盤まで浮遊城へ行く方法を考えない」「空を飛ぶ方法を探すためにあたりのものを手当たり次第いじり、人様の里の壁を勝手にぶっ壊す」といった行動の前には説得力が全く感じられない。基本的に知恵が必要な場面はティズが何とかしてくれて、ユウは「さすがティズさん」とヨイショするだけ。 物語中に成長の過程が描写されればこのようなキャラでも良い意味での個性になり得たが、エンディングまでそのような成長は見られず最後まで情けない。 また声は浪川大輔氏が担当しているが、低めの声で無理に少年の声を演じている雰囲気でとにかく合わない。これは浪川氏の問題というより、配役と演技指導に問題があったのだろう。 ヒロインのマグノリアもFtSのムービーでは強気でミステリアスな雰囲気を醸し出していたが、実際は恋愛色の強い軽めのキャラとなっていた。そのムービーは本作のイベントにそのまま使用されているので非常に違和感を覚える。 軽いだけならまだしも、タレントのルー大柴や戦国BASARAシリーズの伊達政宗めいたやたら発音のいい英語交じりの喋り方(いわゆる「ルー語」)をする斜め上を突っ切ったキャラに。この点はかなりこだわりがあるようで、ネイティブ発音ができる声優(恒松あゆみ氏)を起用している。こだわる場所がズレてると言わざるを得ないが。 マグノリアら「月の民」の言葉はルクセンダルクの言葉とは違う設定で、月の民語は現実世界でいうところの英語という演出上の設定があるので、ルー語そのものはこだわりポイントとしては間違っていない。ただし、もともと普通の西洋風RPG並に英語などの西洋語が出てくる世界観だったわけで、そこに「月の民語=英語」という設定を後付けしようとしても世界観に馴染むはずはなかった。 作中でイデアから「マグノリアはもっとクールかと思った」と言われているので、ギャップ萌えを狙っていたのかも知れない。狙いが明後日の方向を向いてしまっている、と評さざるを得ないが。 マグノリアの大人っぽさを出そうとした結果頭身が上がってしまい、マグノリアのみ頭身が高いのは難しかったため他キャラの頭身を上げることで対応したという逸話がある。しかし、のちに公表されたマグノリアの身長は152cmと非常に低く、前記した話と矛盾している。(かなりヒールの高い靴を履いているので、それとの兼ね合いかもしれないが。) マグノリアの声優と頭身に関する話は(こちら)。 帝国軍アスタリスク所持者は既存のキャラにはない性格で、設定こそしっかりしている点は評価されている。しかし現在の世界に絶望し自らの命を捨ててまで歴史改竄のために戦ったにもかかわらず、主人公達が歴史改竄をした後の戦いでは主人公達が少し理解を示しただけで全員があっさり諦めてしまう。「6章で神界関係のシナリオをやるために無理やり退場させたのでは?」という声も。 また、前作の公国軍アスタリスク所持者はキャラの背景を直接的に説明することは避け、村人等からのセリフやメモなどで示唆するにとどまっていた。これにより各キャラの背景を考察する楽しみがあった。しかし、今作では本人が「俺はこんなにも可哀想な目にあったんだ!」とベラベラ自分の背景を語ってしまうため、考察の余地が完全に無くなってしまっている。 ただし前作はほとんどのアスタリスク所有者との戦闘が任意イベントでストーリーに関わりが薄かったのもあるため背景で示唆する程度で問題なかったともいえ、今作は全員がストーリー上必ず敵対しなければならない、また最終的に和解する展開のため動機を分かりやすくすること自体には納得はいく。 多すぎる矛盾 本作品は前作との設定における矛盾点が非常に多く、クリスタルの巫女・エタルニア公国など前作で特に重要だった設定にすら矛盾が生じている。アスタリスク所有者でない者がアスタリスクを所持し変装していたりと、基本的に前作の設定を正しく引き継いだものはないと思ってかまわない。 発売前インタビューで浅野氏はセカンドの世界が前作と異なる並行世界である可能性を示唆している(参考)ため、これらの矛盾や前記した性格の変化は本作品の舞台が「今作に都合の良い部分のみ切り貼りした」前作によく似た別世界であるが故かもしれない。シナリオの調整を放棄したとも捉えられるため納得できるかは別として、だが。 ちなみに前作・今作ともに世界観設定はシリコンスタジオの網代恵一氏が担当している。氏は今作でシナリオ担当もしているが、なぜここまで世界観が崩壊したのだろうか…? また本作品内でも矛盾が多く、特に歴史改竄に関わる部分に矛盾が集中している。 + ネタバレを含みます 先述の「アニエス救出に失敗した世界」は、とある人物の発言から、ブラウザゲームの『ブレイブリーデフォルトプレイングブレージュ(BDPB)』につながることが示唆されている。すなわち「歴史改竄を行ってもすでにある世界が消えるわけではない」事を示している。実際、BDPBラストのシナリオはその可能性を強く感じる展開である。 しかし本作のEDで生じた問題の解決方法は「過去に戻りティズにあるものを渡すこと(FtS追加シーン)」である。すなわち「歴史改竄することで未来にも影響を与える」ことを示しており、前者の設定と矛盾する。 もし後者の設定が正しければ、BDPBの世界は存在しないことになってしまう。軽いファンサービスか販促のつもりだったかもしれないが、無理にBDPBと絡めたために設定に綻びが生じる事となった。 「前作をプレイしていなくても大丈夫」との触れ込みだったが… 実際には最初に前作のネタバレダイジェストが入るだけというもの。当Wikiの前作記事で「シナリオのネタバレを見てしまうと楽しみを大きく損なう。」と書かれ折り込みで隠している内容ほぼ全部である。そのため本作でブレイブリーシリーズに興味を持って前作をプレイしても十分に楽しむことはできない。 このムービーは公式サイトでも視聴することが可能だが、冒頭に「ご注意!完全ネタバレ動画となります。視聴には十分ご注意ください。」と表示される。分かっているなら配慮はしてほしいものである。 ただしムービー自体の出来は良く、既プレイヤーがストーリーを思い出すにはちょうど良い設計になっている。 ムービー以外での未プレイヤーへの配慮は、ほとんどない。ユウ・マグノリアも似たような状態のため、ある意味彼らの気持ちがわかるかもしれない。 『FtS』で追加されたシーンがEDに深くかかわるため、『フライングフェアリー』のみプレイした人にはEDが十分に理解できない。 さらに前作に登場したリングアベルの設定はIFストーリーである筈の『Rの手帳』準拠。一体何の続編なのやら。 そのためセカンド自体がIFストーリーではないか?という現実逃避考察が出る始末。 上記の通り前作を軽視した表現が多いのも相まって「前作をプレイしていない方が楽しめる」というのは、何とも皮肉である。 体験版に関する問題 体験談は本編の前日譚という位置づけで、主人公・ジャン・ニコライの3人が三銃士として活躍する姿を描いている。 しかし本編では、ジャンとニコライはあまりにも早い時期にパーティーから離脱してしまう。ほとんど三銃士間でのやり取りがないので、いまいち絶望感にかける。しかも二人には経験値が入らないので、イベント前から離脱することは容易に想像がついた。 この事に対しインタビューでは「早く初期メンバーを揃えたかった」「三銃士の絡みは体験版で済ませた」と発言している。 だが、そもそも本作購入者の全員が体験版をプレイしているかというとそうでもなく、楽しみをとっておくため体験版をプレイしない者・店舗でたまたま購入した者・そもそもWi-fi環境がない者もいる。それらの層への配慮は完全になされていなかった。 ジャンやニコライのキャラは比較的良好なものであったため、「三銃士で冒険がしたかった」という声も少なからず存在している(*11)。中盤まで別行動で協力させるなり、途中まで参戦し後で加入するティズ・イデアにジョブレベル等を引き継ぐなどといった手もあった筈であろう。オマージュ元であるFF5はその辺りを上手く調理し感動的なシーンへ昇華している事も不満に拍車をかけた要因である。 体験版に登場した帝国軍アスタリスク所持者に関してはほぼ全スルー。ガイストなど一度見たら二度と忘れられないキャラがいるなかで、なぜかディローザにのみテントイベントで反応を示す。一応体験版と本編はある程度の期間が空いているのだが…。 演出関係 BGM 楽曲担当は前作のRevo氏がスケジュールの都合から参加できなかった為、「メルト」など各種ボーカロイド曲や「君の知らない物語」などで知られる音楽ユニット「supercell」のryo氏に変更された。 しかしRevo氏が手掛けた前作の曲に対して、全体的な評価はかなり低くなっている。また、全体的にDQやFFに似ているといった指摘も多い。もっともこれはryo氏が悪いというよりは、前作で世界観に非常にあった曲を作ったRevo氏が素晴らしかったという方が正しいか。 そもそもryo氏自身は「どちらかというとボーカル曲(歌詞・声ありの曲)の方が得意」と話しており、一応年に1・2回程度劇伴の作曲を担当しているとはいえインストミュージック(声なしの曲)中心になるゲーム音楽の作曲はやはり困難ではないか、という意見は発売前からあった。蓋をあけてみれば実際にその通りだったため、「人選ミスである」と指摘されるに至った。 また、ryo氏の曲はエレキギターを多用する傾向にあり、その影響を最も受けているのが各キャラの必殺技BGMである。どれもエレキギター中心で「どれがだれの曲か、印象に残らない」といった声が多く聞かれる。前作は各キャラのイメージにきちんと合わせて楽器も変えており印象に残りやすい曲だった為、明確な劣化と捉えられている。 なお「バトルオブアンネ(1戦目)」や「バトルオブプロビデンス」といったエレキギターを使用しない曲は比較的好評である。「バトルオブオブリビオン」のようにエレキギターの映える曲もあるにはあるのだが、やはりその他の曲に埋もれてしまっている感じは否めない。 ファンタジーものの物語にエレキギターを多用した曲を使い成功した例は、それこそスクウェア・エニックスの過去作品にも山のようにある。本作については、適材適所に失敗した結果と見るべきか。 BGMの使用箇所もちぐはぐである。1章で登場するボスモンスター戦ではなぜか帝国軍アスタリスク所持者戦の曲「試練の戦い」が流れ、終盤に登場するあるアスタリスク所持者戦や隠しボス戦ではなぜか前作の通常ボス戦の曲「戦いの果てに」が流れる。ダンジョンBGMも新規ダンジョンなのに前作の曲だったりすることがあり、どのような意図で使い分けているのかがよく分からない。 OPムービー 今作にはCGムービーに合わせてボーカル曲が流れるOPが存在するのだが、それが各章の最初に毎回流れる。それもシナリオの進行は完全に無視され、登場キャラが離脱しようが死亡しようが内容は変わらない。 アニメを参考にしたとのことだが、王道ファンタジーRPGであるブレイブリーシリーズになぜアニメ要素を足そうとしたのかは不明。前記のキャラ改変も含めアニオタ層やネット層を狙ったのではないかとも言われている。 ただし、そういったアニオタ層やネット層からの評価もあまりよくない。肝心のアニメでもシナリオ進行に合わせてOP内容の変更ぐらいはしている。言い方は悪いが、完全にスタッフの自己満足でしかない。 別にムービーの出来が悪いと言った話ではないので、普通にゲーム起動時等で流すようにすればこのような批判も無かったろうに。 そもそも吉田絵とリアル系のムービーの相性が良くないといった意見が非常に多い。前作の時点でムービーCGの評判はそこまでよくない。ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争のようなトゥーンシェードにすればよかったという意見も。 使いまわし問題 本作は前作と同じ世界で冒険するため、街やダンジョンのほとんどは前作の流用であり新鮮味は皆無。新規のものも各大陸に街が1つ、ダンジョンが1~2つ。明らかに少ない。 前作キャラを多く出す関係上、街を使いまわすのはまだ理解できる。それでも新しく入れる場所を追加する等のことはできたはず。 ダンジョンに関してはストーリーに関わる「公国軍司令部」、街と一体化した「大風車工区」は仕方ないが、他のダンジョンは特にシナリオ上行く必要がなく使いまわす必要性を感じない。例えば本作と同じように前作からの使いまわしが非難された『セブンスドラゴン2020-II』でもほとんどのダンジョンが新規であった。 一応既存のマップは地形が多少変化していたりするが、ほぼ誤差レベルである。 追加された街も、飛空艇以外で行き来できないはずの大陸に歴史ある港町、産業の発達していない大陸に温泉街のある王国など前作との設定のズレが激しい。 BGMも前作で使われたものは基本的に続投。稼ぎで推奨されるMAP・クリア後の隠しダンジョン・隠しボス・配信魔王はすべて前作のBGMが流れるので、やりこむほど今作のBGMを聞く機会は失われる。 システム関係 連続チャンス 戦闘を1ターン以内に終了させた場合、BPを引き継いで再度エンカウントする選択が発生する。1ターン内に戦闘を終了させ続けるうちは連チャンし続けることが可能で、連戦数に応じ獲得pq、Exp、JPに補正が掛かる。雑魚戦が作業にならないようにと前作の戦闘ボーナスに代わり導入された本システムであったが…。 まず、戦闘ボーナスと比べ補正が異常に高い。戦闘ボーナスは最大でも1.5倍で、そこまで行くのに10戦は必要であったが、連続チャンスは2連戦で1.5倍で連戦数が増えるごとに0.2倍ずつ増えていく(*12)。 あまりに補正が高いため格下相手を全体魔法で一掃しつつ、BP回復はブレイブアタック(*13)で済ましExpやJPを稼ぎ、メインのダンジョンはエンカウント-100%で素通りするプレイが横行した。作業にならないようにするシステムのはずが、結果としてより作業を助長させることとなった。また、目的のアビリティを覚えようとしているとレベルが上がりすぎてしまい、経験値をOFFにしないと目標レベルを簡単に超すような事態が起きた。 コンプリートガイドのインタビューを読む限りでは、一応スタッフも特定モンスターを倒し続ける可能性は考慮している様子。Uの手帳の記述は何度かモンスターを倒さなければ埋まらない。そのため稼ぎを優先すると記述が埋まらないといった問題が出てくる。 本システムが生まれた背景には、前作終盤で「黄泉送り(*14)」で戦闘もせず稼ぎを行うプレイヤーが多かったこともある。しかし獲得JPの上限が999しかないので、終盤になると連続チャンスの恩恵があまり受けられない(*15)。結局黄泉送りで稼ぎをすることになる。ちなみに前作から黄泉送りの装備コストが下がっている。なぜ? そもそも前作では留まって稼ぎをするより、ストーリーを進めたほうが効率が良かった。そのため前記した「黄泉送り」を除けばスタッフが危惧するほどの稼ぎは推奨されていなかった。 ブレイブリーセカンド 『FtS』で追加されたシステムでSPを消費し追加行動を入力できるシステム。基礎仕様については『FtS』の記事を参照。 ゲームを起動していればスリープでなくてもSPが溜まるように変更され、確実にクリティカルが出るように変更され多少は利便性は向上した。もっとも1SP溜めるのに8時間必要なのはそのままなため、スリープ時以外にSPが溜まることにさしてメリットはない。 しかし「SPの使用状況が使用した時点でセーブされてしまう」「BPを消費するアビリティを使用する際にはその分のSPが必要になる」といった仕様はそのままである。そのため「ブレイブリーセカンドを使用してなお敗北した場合は、次回の戦闘で使用できず更に勝率が下がる」「カンストしてしまうBP消費技の上限を気軽に調べられない」といった問題もそのままである。結果、配信時にダメージ限界突破させるぐらいしか使い道がない。 一応、敵に『こちらのHPを一桁にする攻撃』が追加されたのでその対処に使えなくもない。しかしそもそもこの攻撃は元々FFシリーズの出で、ATBのシステムありきの攻撃であったため、ターン性に近いブレイブ&デフォルトシステムと相性が非常に悪い。浅野氏らはFFシリーズにも関わっていたはずなのに、このちぐはぐっぷりは一体どういう事なのだろうか。 上記の不便さは「課金アイテムを買わせる為ではないか」と考えられる。しかしあまりにも不便すぎることや、そもそもブレイブリーセカンドを使わなければならないほどの強敵がいないことなどから課金するものはほとんどいない。 ストーリー上で使わなければならない場面が存在するが、あまりに長い間使わなかった為使い方を忘れていたプレイヤーも多かった様子。 + ネタバレを含みます ラスボスの行動パターンにはブレイブリーセカンドを使った攻撃が含まれている。コマンドの入力中にいきなりブレイブリーセカンドの演出が流れてラスボスが不意打ちをしかけてくる流れは初見ではなかなかのヒヤヒヤもので、プレイヤーへラスボス戦らしい心地よいプレッシャーを与えてくれる。 もっとも一歩間違えれば理不尽に直結しかねないのでバランス調整に苦しんだのかラスボスの攻撃はかなりヌルく、不意打ちで崩されると危険な局面が出現するほどにも苦戦する相手ではないことに気付いてしまうと……。 バッタ ゲーム序盤で登場する「バトルホッパー」を指す。このモンスターは序盤で登場するバッタの雑魚敵だが、本作の調整不足の象徴として語られている。 原因は主人公が一人の際に遭遇するにもかかわらず、主人公の能力を超える素早さを有しており、更に主人公側が同様のアビリティを使うにはBPの消費が必要なジャンプ攻撃をノーコストで放てるという二点にある。 それによりバッタがジャンプ⇒こちらの攻撃が不発⇒次ターン攻撃対象がおらずこちらは防御⇒バッタが下りてくる⇒…とループしてしまう。この状態になるとバッタはほぼジャンプしか使ってこなくなり、逃げる以外の対処法はなくなる。 今作ではほかにも全体状態異常や防御無視の高威力攻撃、HPが1になる攻撃など厄介な攻撃をする雑魚敵が多い。そのため前記したエンカ0の素通りプレイが行われやすかった。 一方でボスはそれほど厄介な攻撃は行わず、全体的に強くない。シナリオの関門として印象を残さねばならないボスよりも、十把一絡げで出てくるそこらの雑魚が厄介で印象に残りやすいというのは流石に本末転倒ではないだろうか? 新しい状態異常『ゴースト』 セカンドで新たに追加された状態異常。霊体となることで敵からの攻撃を完全に受けない代わりに、魔法以外使用不可・バフ無効・実質戦闘不能(*16)になる。全滅のリスクが増える代わりに安全に魔法が使える状態異常となっているが… この状態は『ピンチに消費0(HPが20%以下のときにMP消費が無くなる)』の効果が適用されてしまうため、MPを消費せず魔法が使用可能となる。このため常時『フルチャージ(MPが満タン時に魔法のダメージが1.5倍)』の効果を維持することもでき、強化された魔法をMP0で乱発できてしまう。全滅のリスク向上があってもなお強力すぎ、明らかにバランスを崩している。 味方を3人までゴースト化させて、残り一人が防御特化で耐えればほぼデメリット無しで魔法を連発できる。 非常に弱いラスボス 最終形態は本体と両腕という構成だが、行動パターンは威力の低い全体攻撃と強化を打ち消す『デスペル』くらい。しかも全体攻撃は4ターンに一度しか使ってこない為、あまりに貧弱。時折こちらのコマンド入力に割り込んで威力のやや高い全体攻撃を仕掛けてくるが、正直負ける方が難しいレベル。 腕を撃破すると次のターンに腕を蘇生しつつ全体攻撃を仕掛けてくるので、腕ばかり狙っていると負ける可能性がある。ただしそもそも腕の攻撃が貧弱なので、腕を撃破するメリットは全くない。 なお、第1形態は比較的多彩な攻撃を仕掛けてくるのでそれなりに強い。前座の方が強い・変身しない方が強いというのは、RPGの演出としては先駆者が存在しており、また場合によっては成功例となりうることもある為否定はできないが……仮に本作においてラスボスの弱さが狙ったものであった場合、それが演出として功を奏しているかと問われれば、間違いなく「否」である。 やりこみ要素の少なさ 上記のとおりスキルは豊富なのだが、それを使える相手が少ない。クリア後の隠しボスは『光の4戦士』から引き続き登場している冒険家ぐらいで、それも強力な全体攻撃のみを行ってくるのであまり取れる戦略がない。 他には一定条件を満たすと自分のレベルに応じた強さの強敵が現れるが、本当にそれくらいしかない。 『FtS』と同じように強敵配信も行われていたが、それも2か月で終了している。本作が不評で販促にならないと判断されるのも無理がない状況とはいえ、いくらなんでも早すぎではないだろうか…? 一応、すれちがい通信等でプレイヤー間で強敵を配信・受信し合えるが、現状新しいものは増えていないので、あまり種類を期待することはできない。インタビューでは1週間毎に配信し、受け取り損ねたプレイヤーの配慮もする予定であったことが述べられている。 また第〇天魔王の配信ののちに「第一天希望」という強敵が配信されたが、第二天希望以降は存在しない。おそらく二以降も配信の予定があったが、あまりの不評ぶりに中止になったものと思われる。 『FtS』で追加されたボスラッシュは非常に好評であったにもかかわらず、なぜか本作品では採用されていない。「続編のために」とはなんだったのか? 装備に関して ハードモードでクリアするともらえるものが、隠しダンジョンで入手可能な武器。しかも無限に入手可能。苦労の割に釣り合わない。 前作ではアニエスの衣装が入手できた。この衣装はこの方法でしか入手できず、作中でアニエスが着たことがないためやりこみのご褒美としては十分であった。 先行配信と宣伝されていた装備は発売から4年以上経った今でも一般配信されていない。しかるべき所に訴えを起こせば対応されるレベルの問題。 衣装に関して 前作『FtS』では村の復興ですっぴんのままの服と各キャラの衣装一つが購入でき、さらに特定の条件を満たすことで女性陣の衣装が入手できた。 今作ではゲーム中で入手できるのは『てぬぐい』のみ。 それ以外の無料入手できる衣装は「早期購入者特典(後から購入した人は手に入らない)」「配信敵を倒すことで入手」といったものになり、すれちがいやWi-fiの環境がない場合は手に入りづらい衣装など、ゲーム外での格差が大きい。 その他は「関連グッズに付属されたコードを入力」や「前作セーブデータ引き継ぎ」しかない。勿論グッズの付属コードは入力期限が切れており現在では入手不可能。 総評 前作『ブレイブリーデフォルト』は「原点回帰」を謳う「王道ファンタジーRPG」として、昔ながらのRPGを好む層から一定以上の評価を得ていた。 しかし、本作では妙なパロディ要素・キャラの改変などが盛り込まれ、シナリオ面で大不評の嵐が吹き荒れた。システム面もUIは更に快適になった一方で、連続チャンスやアビリティなど詰めの甘さも目立つ。 結果として、新規層からの評価はそこそこだったものの、前作までを高く評価していた層の多くからは見放されてしまった。 余談 本作のシナリオは以下の5名による体制で作成され、前作のシナリオ担当だった林直考氏は外されている。林氏を外した理由は不明。 浅野智也氏(スクエニプロデューサー) 高橋真志氏(スクエニアシスタントプロデューサー) 中原顕介氏(シリコンスタジオディレクター) 網代恵一氏(シリコンスタジオ所属) 月島総記氏(前作小説版担当の小説家) なお海外版では翻訳の過程においてシナリオの問題点の多くが解消したのか、改変自体への批判こそあれど国内版程の不満は噴出していない。 本作発売前、ツイッター上の「前作が面白かったからだけで予約していいか迷う、ゲーム業界はあまり信用できない」という呟きに対し、ブレイブリーセカンド公式アカウントが、「誇りをかけて言うよ 面白いです…!」「こういうご意見を聞くと、いかに家庭用ゲームがファンを裏切ってきたかということで悲しくなります」と反応していた。しかし自分達もファンの期待と信頼を裏切る事態になってしまったのは皮肉である。 本作プロデューサーの浅野智也氏は、本作発売以前よりツイッターを始めとした公の場において問題発言ともとれる言動が目立ちがちであった。本作発売前後においては作品の公式アカウントの私物化などその傾向がより顕著となり、ファンからの不満と失望を助長させてしまった。 2020年に浅野氏はファミ通のインタビューにおいて、本作の不評を大いに反省し『OCTOPATH TRAVELER』等本作以降の作品制作に生かしていることを明かしている。また「本作の不評がシリーズの継続を困難にさせてしまったが、ソーシャルゲーム『ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト』(*17)のリリースがきっかけで、新たなスタートを切ることができた」とも語っている。 この後の浅野チームは本作の一件以降、王道ファンタジー系列の作品を安定してリリースし続けている。そういった意味では続編モノにおける反面教師的存在となった…のかもしれない。 出来の悪さと出荷数の多さから早々に値崩れを起こし、中古ショップではかなり投げ売りされている。 遂には本作の新品価格が『FtS』の中古価格や下記の公式攻略本の価格を下回るまでになった。 公式攻略本の問題 ゲーム発売から1か月後にスクウェア・エニックス"公式"から出版された攻略本に誤字・誤情報が多いことが注目された。 アビリティの効果の多くが間違っていたり、ダメージ計算式に誤りがあるなど信憑性に欠けるものであった。特に物理の全体攻撃を強化する「ケントゥリオ」と魔法の全体攻撃である「召喚魔法」の組み合わせは理解に苦しむものであった。ちなみに表紙は黒かった。 他の出版社ならば精々「大丈夫?」と揶揄される程度だが、公式がこの体たらくでは笑うに笑えない。 2ちゃんねるのこのゲームのスレッドには以下のテンプレが貼られることとなった。前作プレイヤーの落胆ぶりが窺い知れる…。 Q.前作やってないんだけど、このゲーム面白い?A.とりあえずフォーザシークウェルの体験版やれQ.フォーザシークウェル面白かったけど、このゲーム面白い?A.お前には合わない、あきらめろ ラスボスは大層な肩書きに反したショボイ目的や、戦闘能力の低さが目立ったことでネタ扱いされ、プレイヤーからは敬称付きで呼ばれ数々のAAが作成されるなど人気を誇った。 他作品への客演 LORD of VERMILION IIIにイデアとマグノリアがゲスト参戦している。 両者ともにシリーズの目玉システムを端的に再現したシステムを搭載。特にイデア側の再現度は高い。 バージョンアップにて今作主人公と同じ名前と声を持つシスコン番長と共演を果たす。更にBASARAの伊達政宗も参戦し、ルー語使いの先輩とも夢の共演を果たした。 3DS版『拡散性ミリオンアーサー』にて本作とのコラボイベントが行われ、参加する事で本作登場人物のカードを入手する事ができた。 また、スクエニメンバーズサイトに本作体験版のプレイデータをアップロードする事で「ブレイブリー型 アニエス」のホロ仕様カードを手に入れられた。 このイベントで入手できたカードの中に「ブレイブリー型 三銃士」というものがある。カードに用いられたイラストは本作公式イラストの使い回しではあるが、ユウとジャン・ニコライの3人がいかにも息の合ったトリオであるかのように書かれた解説文を見て、やるせない気持ちになってしまうユーザーも多かったとか。 本作発売後の展開 本作開発陣は本作の発売後、Nintendo Switch専用タイトル『OCTOPATH TRAVELER』を開発し、2018年7月13日に発売された。 2021年2月26日に『ブレイブリーデフォルトII』がNintendo Switch用ソフトとして発売。 世界観は一新されており、従来のブレイブリーシリーズ作品との繋がりは一切無いことが明かされている。 本作の出来から「『ブレイブリーデフォルト』の続編を作ってほしい(=本作を無かったことにして欲しい)」といったジョークが生み出されていたが、本当に実現してしまった。 内容自体は手堅い王道RPGとなっており、本作における問題点も概ね改善されており、「がんばリベンジ」に成功したと言える。 後に『シアトリズム ファイナルバーライン』にて『ブレイブリーデフォルト』と同『II』の楽曲がDLCとして配信されたが、本作は一切含まれていない。 『セカンド』の流れを汲む『サード』については、本作発売当時のファミ通のインタビューで浅野氏が「私の中ではすでに構想がある。本作の売れ行きが良ければすぐに企画書を提出する予定」と述べている。そのためツイッター公式アカウントが意味深な発言をする度に「『サード』の伏線か?」と色めき立つファンもいた。 現状はお蔵入り状態だが、『II』の発売前インタビューでは「シリーズを応援していただければ、今後、お届けする機会もあるかもしれません」とコメントしている。実現するかはさておき、本作と同世界観の作品も完全に諦めたわけではないようである。
https://w.atwiki.jp/pachikaisekidata/pages/416.html
機械割 設定1 96% 設定2 98.2% 設定3 100.2% 設定4 104.2% 設定5 108.1% 設定6 113.3% ドキッと!ビキニパイ2TOPに戻る
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/5711.html
乱塵招聘 解説 レラージェを招聘し、剣戟の乱舞で攻撃する。 雑感・考察 作品 分類・ランク 属性 種別 範囲・射程 効果 習得者・備考 珊海 - - 攻撃 範囲内敵味方全部隊 効果値120~600 アリツ、ソーニャ、アニエス、ラファエラ、アルヴィド、ボルハ 「レラージェを招聘」の間違い? - 名無しさん (2024-08-12 01 27 59) 名前
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7822.html
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「あれれー?どーこにかくれちゃったのかなぁ~?」 「かぁくれんぼとは懐かしいですネェ~♪」 「もーいーかい?」 「まぁだっだよっ♪」 「もーいーかい?」 「まだですかぁ?」 ワルドの声が二人分、洞窟の中のように木霊する。 馬鹿にしたような声が、ぐわんぐわんと響く。 ワルドのぐっちゃぐちゃになった記憶は、次々に入れ替わる。 さっきまではアルビオンの教会、それからどこかの酒場。 額縁の中の絵が、紙芝居のように変わって、今はルイズおねえちゃんのお家の景色。 ピンクの月が照らす大きなお屋敷。 ボク達はその中庭の池の中……ボートの中に身をひそめていた。 障害物が多い記憶の景色で良かったと、ちょっとだけ感謝しながら。 「――ビビ、あのスピード、対抗できる?」 「……ちょっと……きびしそう、かな……」 一旦退いて、立て直したかった。 まっすぐ向かっていったんじゃ、風そのもの相手になんてできやしない。 ……でも、どうすればいいかなんて、サッパリ思いつかないや…… 「そうよね――デルフはどう?」 「――……」 「……さっきから、こんな感じ……」 おまけに、デルフはずっと黙りこくって反応しない。 自分の忘れたかった昔を思い出してしまったんだから、仕方ないと思う…… 悲しいけれど、ボク達がどうにかできる問題じゃないんだ。 「あぁ……まぁ、しょうがないわよね……でも、やるしかないのよね……」 「うん……」 「できる、できないじゃなくて、やる、やる、やる――」 ルイズおねえちゃんが自分に言い聞かせているとおりだ。 やるしかない。 できる、できないじゃなくて、やるしかない。 「――やるって、何をぉ?」 冷たい水を背中に浴びたような、そんな感覚だったんだ。 「っ!?」 「ワルッ――」 歪んだ顔が、ボートの真上に張り付いていた。 口が裂けそうなくらい、不気味な笑顔を作りながら。 「やっぱりィ、ルイズはちっちゃいルイズだなぁ!まぁたお船の中に隠れていたよ♪」 「もーいーかい?」 「――もう、終わり…… ウヒャーハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」 終わらせる、わけにはいかない。 できる、できないじゃなくて、やるしかない。 だから、やるんだ。ボク達は!! ゼロの黒魔道士 ~第七十一幕~ 妖星乱舞―Dancing Mad― 「せいっ!!」 ボートから撥ねるように飛び上がる。 ある意味、チャンスだった。 風のように素早いワルドだけど今は確実に目の前にいる。 思いっきり踏みこんで、思いっきり振りかざした。 「『フライ』ッ!『錬金』ッ!『レビテーション』ッ!」 ほぼ同時に、ルイズおねえちゃんの『失敗呪文』を早口で唱えるのが聞こえる。 よし、ルイズおねえちゃんも冷静だ。 ワルドを倒すチャンスがあることを、見失っていない。 「うおっ!?」 「ありゃりゃ、せっかちな子達だねぇ~……」 案の定、『風の遍在』。 しかも、かすったと思ったら即座に消された。 ワルド本体が後ろで腕組みをして浮いている。 本人にダメージは一切与えられていない。 悔しい。 ワルドに攻撃が届かないことが、悔しい。 「ひどくなーい?酷いと思わないかい、ワルドさぁん?」 「そぉですねぇ、ワルドすぁん!こっちは1人なのにィ、2人がかり、だなーんてねぇ!」 「ヒーロー気取りって、いっつもこう!悪役は1人ぼっちでイジめられる……可哀想なぼくちん……」 「おいおい、泣くのはおよしよワルドすぁんっ!泣いてちゃダ・メ♪ダーメダメよぉ!」 再び出した自分の遍在に、気だるそうに話しかける。 ワルド記憶の中で、ワルドの声が重なって、ぐわんぐわんと響く。 気分が悪くなりそうだ。 でも、弱っているわけにはいかない。だって…… 「お前が、何と言おうとも……」 「私達は、この先に行かねばならないの!」 フォルサテを倒さなきゃ、ハルケギニアが大変なことになってしまう。 それに、フォルサテを許すわけにはいかない。 だから、ボク達は、先に行かなきゃいけないんだ。 ワルドに構っている暇なんて、無い。 邪魔をするなら、倒してでも先に行くだけだ! 「――……あーあ、まぁだこーんなこと言っちゃってますよォ?」 「まったくもって鬱陶しいイイ子ぶりっ子達ですねぇ~?」 そんなボク達を、呆れたようにケラケラ笑って見る二人のワルド。 いちいち、その仕草に腹が立つ。 「こういう相手は――」 「!?」 「またっ!?」 額縁が、まただ。 ワルドの記憶を切り取った額縁、それがまたボク達を飲み込もうとする。 だけど、今度は……額縁が、2つ? 「ズバリっ!バーラバラにしてぇ、バッラバランに壊すのが一番でしょぉ♪」 「び、ビビっ――」 「しまっ……」 慌てて手を伸ばそうとしたけど、もう遅い。 額縁が目の前を通り過ぎると、ルイズおねえちゃんはもういない。 ワルドも1体だけになって、ここは全然別の記憶の景色。 真っ白な帆が張られた船の上…… タルブ上空の景色だ。 「さてぇ?トンガリ帽子のボクちゃんはぁ、この俺様が相手してやるですよー♪」 「っ……くっ!!」 ルイズおねえちゃんと、離れ離れ。 デルフは、ずっと黙ったまま。 ……でも、やるしかない。 ボクは、マストの上のワルド目がけて、走り出していた。 ピコン ATE ~オルトロス・ブギー~ 「うひょひょひょー!八本足のテクニック、天国イかせたりまっせー!!」 ぬるりぬるりと、ご自慢の『八本足』が乱れ降る。 民家も屋根ごとぶっ潰し、タコ足風情が降り注ぐ。 トリスタニアは路地裏の陣、先手を取ったのは紫蛸野郎。 「ハァッ!!」 チェスと違い、後手が不利とならないのが実際の戦。 アニエスは冷静に1本1本の足をさばききる。 なるほど、のたうつような曲線の動きこそは物珍しいが、 所詮は変温生物、動きは鈍い。 縄跳びの縄となんら変わらない。 タイミングを見計らって、跳べばいいのだ。 そのお手本を見せてやるとばかりに、アニエスは地を蹴った。 「うひょ!?」 「甘いわっ!!」 丸太棒よりも太い足、その付け根を、捕えた。 閃かせるは鋼が一撃。 まずは一本、着実に攻撃力を奪う。 『心は熱くとも、頭は冷やして』。 アニエスは公言どおり、至って冷静な思考を保っていた。 このとき、までは。 「っ……!?」 「あぁん♪オルちゃん感じちゃいそ~!」 感触で言えば、水。 それもべたつくような、重たい水だ。 力をこめて振り下ろされた一撃、相手が例え岩だろうと打ち砕いたであろう。 それが、通じない。 反発せず、柔らかく受け止められた剣はそれ以上進むこともなく、 ぶるるんと蛸肌を振るわせただけで止まってしまう。 「くっ……うりぃゃぁっ!!」 一撃では止められた。ならば、二撃、三撃はどうだ。 白銀の雨嵐を、怒声のままに撃ち付ける。 岩どころか鋼の鎧すらも断ち切るような激しい斬の降水。 だが、撃ち付けたその度に、波打つようにぶんよりとした蛸の身が揺れるだけで、 一向に切れる気配どころかダメージを与えた様子が見えない。 物理的な攻撃が効かないというのか。 そんな馬鹿な話が、あってたまるか。 否定の意志が、剣撃を加速させる。 狙いなど最早無い。まずはとっかかりを見つけなければ。 些かの焦燥が、芽吹き始めていた。 「ここでオルちゃん、吟じます! 果敢に挑みかかってくる女騎士のぉ~おーおぉ~♪」 「なめるなっ!!」 蛸介風情が、自分の剣撃に怯むこともなく涼しい顔をしてやがる。 あまつさえ詩吟などを始めていやがる。 どこまでも人という存在をなめきった態度を見て、 再び疲弊した筋肉に喝を入れる。 二度目の跳躍、今度の狙いは、卑猥に垂れ下がるその目。 崩された家屋の壁を蹴りあがり、宙へ。 改めて、でかい。 その目だけでアニエスの2、3倍はある。 狙いどころが増えて結構なことではないか。 アニエスの剣はそのど真ん中を捕えていた。 「その真剣なまなざしを見ていたら~あ~ぁ~あ~♪……」 「ぬっ!?」 ぎょろり、と眼球が動く。 寒気。謀られたという感覚。 瞬間、べっとりとした液体が体を覆う。 どこから放たれた?口か! 巨大なる相手の図体は、それ単体だけで包囲戦を成立させている。 自身の身体を死角を作る道具としたか、蛸の癖に味な真似を。 この粘液、ミシェルがかぶっていたものと同質? いや、違う。より白濁していて、かなり塩っ気を含んでいる。 臭い。海産物特有の磯辺の腐った臭気がする。 「――めっちゃ興奮するぅぅううう♪ あるぅ思います!!」 「これが……どうしたと言うのだっ!!」 だが、効いてない。 これが攻撃というのなら、お笑い草だ。 粘液ごときに怯むと思うたか。 目くらましにすらならない。むしろ頭が冴えてきたような気すらする。 疲弊した筋肉は十分動く。 全身の感覚も申し分なく働く。 もう一度だ、先にその汚らしい牙を根こそぎ断ち切ってやろうと再度地を蹴ろうと…… 「――って、言うじゃな~い?でも……その攻撃、無駄ですからー!残念っ!」 「ふぁっ!?」 蛸足が当たったわけではない。 実際、ほんのちょっと茶目っ気混じりに横に動かされただけ。 オルトロスの動きはいたってスローで、当てる気すら見えなかった。 その動かした足により、舞い起こった風が、わずかに頬をなぜただけ。 本当に、ただのそれだけだ。 それが、燎原の火の火種となるなどと、アニエスに予想できたはずがない。 身体を貫いたのは、雷のごとき衝動。 それは体の表からではなく、内なるところから発される。 気付けば、白濁としていた粘液が透明に変わっている。 粘液はあくまでも溶媒、胆はこの白い成分であったかと気付いてももう遅い。 その効果は、湿布薬や熱さましの塗り薬に近い。 皮膚から浸透し、血管をかけめぐって全身へ。 それがアニエスの身体に異常をもたらした。 ありとあらゆる刺激が電流となってなだれ込む。 血流が毛細血管を押し広げて、皮膚のすぐ下を暴れまわる。 肌が紅色に上気し、呼吸が荒くなる。 身悶えの微震すら体の芯を貫く状態。 アニエスの膝が、折れた。 「あれれぇ?真っ赤になっちゃってー?ゆでダコみたーい♪ ってタコちゃうわっ!?」 感応器官の異常は、肉体ではなく精神を直接蝕む。 風の一吹き、路上の小石、自身の鼓動ですら敏感に反応してしまう。 「きさ……まぁあ!!」 鎧はおろか、皮膚や骨肉すら素通りして訪れる電流の洪水に、 アニエスは、自分が丸裸にひん剥かれたにされたかのような感覚をおぼえる。 辱めだ。猥褻で淫靡な縛めだ。 気合いでその感覚を振りほどき、剣をひっつかむ。 精神は確かに蝕まれている。 だが、肉体は未だ動く。 ならば、立ち向かうまでだ。 単純な道理。 剣士としての矜持はまだ犯されてはいない。 「せやから、その攻撃無駄や言うてますやーん?何の意味も無いっ♪何の意味も無いっ♪」 「うぁっ!?」 手の甲を、弾かれる。 丁度親が、悪い事をした子供を叱りつけるかのような、ぺしっとした軽い動き。 ただそれしきの動きで、剣士の命である剣を取り落とす。 おまけに体を貫く電流だ。 手の甲から広がる衝撃が、大きな波となって全身を襲う。 過剰な感覚の洪水に反応した体から、汗、涙といった体液が噴き出てくる。 それすらも、さらなる刺激の呼び水となり、過反応が止まらない。 自分の感覚に溺れそうなほどだ。 「うひょひょ、えぇ格好やなぁ……ますます惚れてまうやろーっ!」 「う、うぁあああぁああ、や、やめ、ひぁぁああっ!?」 ぬるり、触手が一本が、全身を覆う。 そのぬるぬるとした感触が、その吸盤の凹凸が、 アニエスに触れる度に電流が走り、脳を貫く。 持ち上げられ、吊られる。 全身に広がる痺れとも震えともつかぬ感覚が、 アニエスの筋肉を弛緩させる。 力が入らない。為されるがまま。 逆さまの宙釣りになって、 アニエスは崩れ燃え広がる、トリスタニアの今を見た。 梁が剥き出しとなった家、 逃げる人々、 舞い襲う銀竜の群れ。 その中に、アニエスは違和感を覚える箇所を見つける。 自分が戦っていた場所と目と鼻の先、 路地を挟んで向こうの通りだ。 やたら鮮やかな色合いが、乱雑に並べられている。 見覚えのある制服。 ひらひらとした、悪趣味な、とある飲食店の制服。 『魅惑の妖精亭』、その制服に身を包んだ従業員が、地面に横たえられているではないか。 自分と同じように、滑りをおびて…… 「……っ!?あれ……はっ!?」 「あ?気付いてもうた?気付いてもうた感じ?うん、オルちゃんのコレクション♪ 君もしっかりくわえさせてもらうでー♪ うひょひょーひょひょひょ!!」 抵抗しなければ。 だが、自分の鋭敏すぎる感応器の挙動が、 筋肉への情報伝達を阻害している。 アニエスは、宙に吊られたまま、その辱めに耐え続けるしか無かった。 ピコン ATE ~Unavoidable Battle~ リュティス郊外、レイスウォール共同墓地。 墓土のこんもりと湿った臭いと、 モスフングスの焼けつくような胞子が、その場を満たしていた。 エルフと吸血鬼、ハルケギニアが恐れるはずの二種の異形どもは、 ありえないことに窮地に立っていた。 墓土から起き上がったばかりの死体達は、 目覚めの供物とすべく、次から次へと二人を襲う。 「木よ、守りたまえっ!」 幼き容をした吸血鬼が唱えるは、樹木を繰る先住魔法。 にょきにょきと伸びる木の根が、襲い来る者達と彼女の間に壁を作る。 「風よ、古き盟約に従いて、我に従えっ!」 長身のエルフが唱えるは、風を巻く先住魔法。 死体が二、三体がたまらず転び、再び土に還る。 それならば良い。一体一体はあくまでも雑魚、所詮はただの死体だ。 問題は。 「うげぇえ……増えるー、不味そうなのがどんどんどんどん増えちゃうー……」 エルザは皮肉なものだとため息をつく。 自分が襲って食い殺したような死体もあるだろうに、 立場がいつの間にか逆転してしまっているだろう、と。 もこり、もこりと墓土が幾度も盛り上がる。 新鮮な腐った出来たて屍兵どもの出来上がり。 ここはレイスウォール共同墓地。 代わりとなる屍ならば文字通り腐るほどある。 まったく、冗談ではない。 雑魚ばかりなのは結構だが、キリが無い。 おまけに、だ。 「く……」 ビダーシャルが呻き声をあげる。 睨む先は自分と同じ姿をした何体もの土くれ人形。 その中のどれか一つが、これを全て操っている。 単純な話、術者を倒せば全て終わる。 だが、どれが術者か分からない。 厄介なものだ。術者も土くれの偽者というのが効いてくる。 第一、自分と戦うのは誰だって嫌なものだ。 ビダーシャルは並ぶ自分の顔に吐き気を催した。 「我が写し身よ、何故に蛮族を守ろうとする」 「何?」 自分の顔が一つが語りかける。 自分の声が、ここまで寒々しいものだったかと驚かされる。 冷え切った、氷のような、冥府からの声。 まったく、やりきれない。 「お前も知っているだろう。奴らは家畜も同然。 神の加護を求め、泣き叫ぶだけの滑稽なる畜生共」 「何を……」 別の一体が言葉に、『何を言っているのだ』、と続けることができない。 思い出すのは、ロマリアの惨状。 光と影が分かりやすい様で線引かれた、腐った街。 富める者はぶくぶく肥え太り、貧者はさらに窮する、 忌まわしき蛮人達の許されざる光景。 「お前も気付いているのだろう。こやつら家畜に神などいない。 求めるだけの愚かなる蛮人どもを、導いてやるのが道理であろうと」 「馬鹿なことを……」 家畜以下、それはビダーシャルもうっすら感じてしまった事実だ。 事実だけに、言い返せない。 それは間違っていると、堂々と言い返せない。 「『我は思ったことすらない』、とでも?欺瞞はやめたらどうだ、我が写し身よ。 蛮人を食物とする吸血鬼と組んでいることこそ、何よりの論証ではないか」 「へ!?あたし!?」 「それは違うっ!!」 エルザと組んだのは偶々。利害と契約主が一致したためだけだ。 それと蛮人を卑しく思っているのとでは、話が別だ。 「矛盾した行い――それを許容したまま動くなど、我には解せぬ」 「戯言を!貴様の惑言には乗らんぞ! 第一、禁呪を用いている貴様が言えた言葉では無い!」 エルフの禁忌を侵しながら、言えた台詞か。 ビダーシャルは珍しく怒気を露わにし、勢いとともにその腕を真横にふった。 風を巻いて自分が写し身が一体を葬る。 禁呪でできあがった土くれ人形が、土へと還る。 だがそれは、全体として意味の無い行為。 「優先順位の問題。それだけだ」 「優先順位、だと?」 術者を仕留めねば意味が無い。 そうでなければ、墓土からまた新たなビダーシャルの偽者が生みだされるだけ。 背後からの声に改めてそう気付く。 「精霊の命に従いて、愚かなる蛮人を滅するべし。それが我が最大の使命。 精霊の御名において、我はいかなる禁忌をも犯そう――」 もこり、もこり。 墓土が持ち上がる音がするたびに、モスフングスの焦げ付く臭いが鼻腔に張り付く。 何体も何体も、屍と土くれ人形に取り囲まれ、前も後ろも逃げようが無い。 「そして、愚かなる家畜共に、正道を指し示してやろうぞ!」 歪んだ、選民思想。 精霊の力を多量に借り受けたことにより、その正気を奪われたとでもいうか。 「くっ……?」 ビダーシャルは目を背けた。 まるで自身の末路を見るのが耐えられなかった、とでもいうように。、 あるいは、自分の奥底に眠っていたそのおぞましき思考を直視できなかったのかもしれない。 蛮人を憐れみ、蛮人を家畜以下と思っていたと指摘され、ビダーシャルはたじろいでいた。 自分の中の内なる望みを指摘されたことで、動揺の色が隠せない。 まるでその欲望が、悪魔のそれであるような気がして、たじろいだ。 ビダーシャルの動きが、止まる。 「あーもうっ!ブッ飛んでる上に血が不味そうだし……最っ低の敵ぃっ!」 一人、エルザだけは真っ直ぐ戦況を判断していた。 欲望に忠実であり続けたゆえに、分かりやすく、単純に。 目の前にいるのは最低な敵、そして現状は最低な戦況。 血の補給もない上に、じわじわと追い詰めてくる敵。 おまけのおまけに、エルフのお兄ちゃんは精神的に追い詰められてるときたもんだ。 エルザは小さい体を震わせて、取り囲む不味そうな奴らを見渡した。 あぁ、最低だ!実にシンプルに、最低だ! でも泣きつく相手すらもいない。 エルザは腹立たしげに地団太を踏んだ。 ピコン ATE ~Passion~ トリステイン魔法学院にて、その男の命は燃え尽きようとしていた。 対峙するのは、長い胴体をもった化け物。 もし一方的にやられている様を、対峙すると言っても良いのならばだが。 そいつは、蛇ではなかった。 龍でもなかった。 姿こそは近い。 だがその性質は、龍の神たる慈悲も、蛇の捕食者の誇りも持っていなかった。 「おーいおいおい?こんなもんか?がっかりだぞ、えぇ?」 「か……は……」 例えるならば、凶悪なる稚児の性。 腹が膨れた仔虎が、弱った野ネズミを弄ぶような様。 「レベル差ってーのかね、えぇ?満足感と同時に虚無感ってのが湧いてくるぞ、っとぉ!」 「がっ……」 腹を満たすわけでも、恨みがあるわけでもない。 満たしたいものは、ただひたすらの優越感。 「ぉーぉー……もう血反吐すら出ないってか?つまんねぇー。もっと俺に生きる実感をくれよ!隊長殿ぉ!」 自身の牙を、その力を、試したいという欲求。 自分こそが、あらゆる霊長を差し置いて、新たなる高みに達したのだと言う絶頂感。 コルベールは、薄れてしまいそうな意識の中、炎の龍となったメンヌヴィルの望みを理解した。 理解したころには、いつの間にか、抗うことを、辞めていた。 『贖罪』。 犯してしまった、咎を悔いる気持ち。 覚悟を決めていたとはいえ、コルベールはやはり後ろめたさを抱いていた。 いっそ死んでしまえば。 どこか、そう願っていた節があったのかもしれない。 何より、この戦力差だ。 抗って、どうなる?立ち上がって、どうなる? 皮膚は焦げ、肺臓すら爛れている。 指先がチリチリする。口の中はカラカラだ。目の奥が熱い。 ありとあらゆる感覚が鈍くなり、自分では無い誰かがダメージを受けているようだ。 炎そのもののように熱気を発する大蛇の身体に締め付けられ、 コルベールは腕すらあげることすらできない。 気も、策も、全てを焼き尽くされ、 最早これまで、いや、これでいいさと、コルベールは意識を手放そうとしていた。 「『ファイア・ボール』!!」 鮮烈な炎が、コルベールの意識を呼び起こす。 メンヌヴィルの顎元を捕えた、火球。 「――ほぅ?」 「ぐぁ……」 とぐろを巻いたメンヌヴィルが、対応するためにしゅるりと振り回される。 乱暴に、縛めから解き放たれ、コルベールの身体が宙を舞う。 それを受け止めたのは、柔らかなる人の温もり。 「大丈夫ですか、ミスタ!!」 「ミ……ス……?」 「この温度はぁ、さっきのナイスバディなお嬢ちゃんじゃないか、えぇ?」 彼女の名は、 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 コルベールの生徒が、一人。 先ほどまで、命をかけて守ろうとした、大事な教え子の、一人。 逃げろと言ったのに、何故帰ってきた。 確実なる死に、何故立ち向かうというのか。 「先生を……これ以上……」 「おーおー、慕われちまってるな。隊長殿、えぇ? 泣かせるじゃないか、えぇ?――クサくてそういうのは大嫌いだがな」 優しく、包むように師をその膝に抱え、彼女は愛おしげにその頭をなぜた。 散々馬鹿にされ続けた、禿げあがった頭を。 「ミス……な……ぜ……」 口にするは疑問符。 何故、戦える。 何故、心が折れてもなお、立ち向かえるというのだ。 何故、何故、何故。 「……女は、下がっていろと?戦うのは、男の役目だから……? 本当に、トリステインの殿方は御立派ですわ。私が思っていたよりも、ずっと……」 霞んだコルベールの視界に、慈母のごとき頬笑みが映る。 ゆるやかに孤を描いた唇が上を向き、コルベールに安らぎを与えた。 だが、 「ですが……」 その瞳は、頬笑みとは違うもの。 恐れ、不安、怯え。 負の感情の揺らぎは確かにある。 それでもなお、その瞳には、それらを押し込めて、 はるかに輝けるものがあった。 「私は、ゲルマニアの女ですのっ!! 勇ましい殿方に守られるだけの、ヤワな心は持ち合わせていませんことよっ!!」 焦げ付いたコルベールの脳裏に浮かんだのは、ある単語。 異文化に興味があったコルベールは、辞書も多く読んだ。 単語の意味や、語源にはるかなロマンを感じるのだ。 その彼が、最も好きな言葉がある。 元々の意味は『受難』や『困難』といった否定的な意味であった。 いつしか、幾度とない変遷を経て、その単語は元々の『受難』という意味の他に、 その苦難を乗り越えた者が持ち得るものを、 その困難に立ち向かう原動力となるものを意味するようになった。 すなわち、『Passion、情熱』と。 霞みゆく視界に映る女性。 彼女こそ、あらゆる苦難を越えてなお、胸の内にたぎる義の炎を絶やさぬ者。 真の『情熱』を持つ者だ。 コルベールが見るのは、太陽よりも暖かき灯。 母のごとき慈愛と、若き力に満ち溢れた、本物の温もりだ。 全てを焼き尽くされてもなお、自ら燃えあがろうとする、輝くばかりの力だ。 コルベールの灰となった意識に、小さな火種が燃え移った。 「――ダハハハハハハ!いい火力だぁ!火メイジはそうでなくっちゃなぁ、えぇ?」 「『フレイム・ボール 』!!」 正面から放たれた特大の炎球。 思うがままを吐き出した、まさに『情熱』そのもの。 あらゆる苦難をも退ける、小細工無用のエネルギー。 「だがよ、先生なんだろ、えぇ?隊長殿ぉ?こーゆーのは教えてらっしゃらないってか?」 だがなおも、メンヌヴィルは揺るがない。 異形となり果てたその顎門を、最大限に開け放ち、 フレイム・ボールが、まるで肉汁したたるミートボールであるかのように、 ガブリ、と一息に飲みこんだ。 「力量差の、『見極め』ってのをよ」 「あ……」 丸飲み。 自分の全てを賭けた炎が、飲み干される様。 コルベールは、自分の生徒の落胆を感じる。 情熱の炎が、キャンドルライトのように儚く消えたことを知る。 「良い熱だが……遠く及ばねぇな」 若き彼女の情熱を食らってもなお、飽くことのない胃袋を持った化け物が、 鎌首をぐぐっと持ち上げて、はるかなる頭上から師弟を見下ろした。 「今日のレッスン。『弱者は強者に食われる』!記憶したか、えぇ?」 「あ……あ……」 長く黒いシルエットが、本体よりも一足お先に2人を飲み込む。 万策、窮す。 蛇の前の蛙。 折れた膝と心は、容易には戻らない。 「そんじゃ、アバヨ!隊長殿ぉ!師弟共々消えなっ!」 「……くっ!」 「ミス……ツェルプ……」 残された最後の力を振り絞り、手を伸ばし互いを守ろうとする師弟。 そこに待つのは同じ終焉だというのに、何故に抗おうというのか。 コルベールは、その意味が、 『理由無き理由』の意味が、今になって分かった気がした。 それは、遅すぎた。あまりにも、遅すぎた。 前ページ次ページゼロの黒魔道士
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4517.html
*オリジナル設定一覧* なんかスレで要望があったので。あと文中でフォローしないダメ書き手な自分orz *人物* フェリス アニエスの部下。銃士隊の中の部隊(これまたオリジナル)『長銃隊』の隊長。 銃の腕前は一級品だが、剣のほうはからっきしという設定。 姿を借りるためだけに才人に化けたアニエスに襲われた。 金髪ツインテの強気ロリっ娘という、ものすごくアレな外見をしている。 見た目はどう見ても十代前半だが、実は才人より二つ上の十八歳。 登場話 『オーダー!アニエスのばあい』7-255 タニア ウエストウッド村に住む子供達の中で、ティファニアを除いては一番年上の、ブルネットの女の子。 しっかり者で、ティファニアの家事を手伝ったり、子供達の面倒を見たりしている。 才人に淡い恋心を抱いていたが、巨乳エルフに惨敗、婚期を逃しかけていた所に金持ちのぼんぼんを捕まえ、宿屋の女将になるという人生を送る。 登場話 『食後のデザート』6-267 『黒い誘惑』9-122 『危ない桃りんご』11-150 『聖女の日〜ティファニアの場合』12-164 『ある吟遊詩人の手記』12-88 マナ・ヒラガ(・ヴァリエール) ショウ・ヒラガ(・ヴァリエール) 将来編にて出てくる、才人とルイズの子供達。 姉がマナで弟がショウ。 二人とも栗色の髪の毛をしていて、マナはルイズ似、ショウは才人似。 貴族ルートでは二人とも虚無の担い手で様々な虚無の魔法を使う。もちろん貴族。 平民ルートではマナは剣士、ショウは拳士である。 マナはしっかり者で優しい性格、ショウはいたずら好きでやんちゃ坊主。 元ネタは…多分知らない人だらけなのでヒントだけ。『GF』 登場話 『時をかける少女』3-33 『最終日のつづき』A3-602 『きっとこんな未来』X00-03 ハヤト 将来編に出てくるシエスタと才人の息子。 貴族ルートでも平民ルートでも、マナとショウの兄貴分をしている。 マナよりさらにしっかり者で、家事一般全てこなす。 才人によく似ていて棒術を使う。また、魔法を破却させる魔法を使う。他の魔法は使えない。 この棒術はシエスタが物干し竿で才人をしばくのを見て覚えたとかいう裏設定があるがそんなものはどうでもいい。 登場話 『きっとこんな未来』X00-03 フローラ・ヒラガ・オルレアン フィオナ・ヒラガ・オルレアン マリーウェザー・ヒラガ・オルレアン 将来編に出てくるタバサと才人の三つ子の娘。 全員がトライアングルメイジで、『ガリアの姫巫女』と呼ばれる。 元ネタは眠りの森の美女に出てくる三人の魔法使い。詳しくはググって。 実は一番下に見えるマリーウェザーが最も魔法の素養があるのはあまりにもお約束。 登場話 『きっとこんな未来』X00-03 漆黒のフェルディナンド 将来編に出てくるティファニアと才人の息子。 珍しい黒髪のエルフで、謎の系統『空』の使い手。 『空』の系統は、分かりやすく言うとテレポートやクレアボヤンスに特化した特殊系統。 帰還の術式とか千里眼の術式とかそんなカンジ。 性格は飄々としていて掴みどころがない。基本的に策士。他人をからかって喜ぶタイプ。性格悪いな。 登場話 『きっとこんな未来』X00-03 シモン・ベルナルド・リ・トリステイン 将来編に出てくるアンリエッタと才人の息子。 『疾風の魔法騎士』の二つ名のとおり、風の魔法を使う剣士である。 彼に剣の基礎を教えたのは才人だが、鍛えたのはアニエスとコルベールである。 母に似た顔立ちのお陰で美形なのだが、極度のマザコンが玉に瑕。 あの後の座右の銘はもちろん『俺がトリステインをぶっつぶす!』 『討っていいのは(以下略』冗談でスよもちろん? 登場話 『きっとこんな未来』X00-03 *アイテム編* 数が多いので登場話へのリンクはカット。がんばって捜してね…。 処女の涙【催淫薬】 『サイト最終日』にて、ルイズがコトの前に服用した薬。 破瓜の痛みを快感によって和らげるための薬。飲んですぐには効果が出ず、十分から一時間程度の間が必要。 魔力吸収の儀式【魔法】 男の精を吸い取って魔力に変換する儀式魔法。大きな魔法陣が必要。 なお、魔力が倍になるほどに歳を取っていくため、吸収できる魔力には限度がある。 吸収された魔力は半日程度で消え去り、姿も元に戻る。 虹の術式【魔法】 『虹のむこうに』にてタバサが母の誕生日に虹を見せるために使った術式。 本来ならばトライアングルメイジ三人分の魔力が必要だったが、魔力吸収の儀式によって三倍の魔力を得たタバサは、この術式を成功させる。 姿写しの指輪【マジックアイテム】 『君の名は』にて、アンリエッタがルイズを自分に化けさせるのに使ったマジックアイテム。 相手の全身を思い浮かべられる程度に知っていなくてはならず、そのため使用できる人間が限定される。 オーガの血【魔法薬】 『FA〜タバサのばあい』にて、タバサがキュルケから『薬』として受け取った真紅の秘薬。 男性が飲めば男性器が肥大化し絶倫になり、女性が飲めば強力な媚薬として作用する。 ちなみに貴族の間で流行しており、マジックアイテムを扱う店では品切れが続いている。 誘惑の肌着【マジックアイテム】 魔法の白スク水。胸ゼッケンに自分の名前と魅了対象の名前を書き込むことで、お互いに魅了の魔法がかかり、スムーズにことが運べるというトンデモグッズ。 ちなみに使用中はスク水のくせにスケスケになるというエロエロな設定がある。 そして、魔力を失うと通常カラー(紺)に戻り、胸の文字がひらがなになるという超ご都合アイテム。 水鏡の秘薬【魔法薬】 対象の髪の毛を溶かし込む事で対象に化ける事ができる秘薬。 ただし効果時間が短い(約三十分)のが欠点。 『オーダー!〜アニエスのばあい』にてアニエスが買い求め、化けていろいろいたずらをした。 イーヴァルディの花嫁【書籍】 イーヴァルディを題材にした官能小説。とってもエロいらしい。 どこでもお湯沸かし器【機械】 コルベールの作った、蒸気機関で水をくみ上げ、燃やした薪でお湯を沸かすという機械。 操りの真珠【マジックアイテム】 黒い真珠を握ると、対になった白い真珠をコントロールできるマジックアイテム。 本当は大道芸なんかに使うものらしいのだが…。 姿見の悪魔【媚薬】 素直じゃないほど効果を発揮する媚薬。 しかし相手が自分を好きじゃないと効果がないという中途半端な薬。 使用対象は勿論…。 泥のスキルニル【マジックアイテム】 劣化版のスキルニル。使用回数が一度だけな上に、対象の髪の毛を埋め込む必要がある。 そのほかのスペックはスキルニルと大差ない。 ただ、使用前の見た目がどう見ても泥人形。 素直になれない女主人【書籍】 ハルケギニアで流行している(一部の間で)物語。エピソードは既に何巻も出ている模様。 自分の執事に恋をした女主人が、あの手この手で執事の気を引こうとするが、結局失敗してナンダカナァ、なお話。 絶対に『好き』と言わない、がコンセプトらしい。 タバサの恋愛のテキストとなっている書籍。つづきもののタバサはコレを自分に当てはめていろいろ妄想しちゃうアホの子になっている。だめじゃん。 注:『ハ○テのごとく!』ではありません。たぶん。 成長の術式、縮小の術式、拡大の術式【魔法】 全く同じ呪文の構成で、魔法陣だけを換えて行う儀式魔法。 かなり特殊な魔法らしく、魔法学院の図書室にある書籍にそのやり方が乗っている。 タバサは魔法陣をシルフィードに描かせてこの術式でエラい目にあう。 モンモン特製ローション【魔法薬】 自己増殖型のスライムと『オーガの血』を使ったモンモン特製ローション。 使用時は局部に少量塗りこんで使う。そうすることでローションが増量し、摩擦を減らしてくれる上に快感を増大させるというスグレモノ。 使用上の注意:飲むなよ、絶対。 ガンダールヴのアレ【秘薬】 滋養強壮の効果があり、飲むと元気になるらしい。 …何研究してんすかエレオノールさん。 レッサー・ドラゴン【生物】 亜竜と呼ばれる、竜の一種。 ブレスを吐く能力はないが知性が低く凶暴、その上成体はとんでもなく大きく強い。 サキュバスのドレス【マジックアイテム】 『魅惑の妖精のビスチェ』にそっくりな、黒いビスチェ。 着ると魅了対象の好みの形に変形する上に、着た者も魅了対象に対して魅了される、ある意味呪いのアイテム。 ティファニアが着てエロいことになった。 聖女の日【イベント】 女の子が好きな相手に匿名で贈り物をして、贈られた相手がその贈り主を当てられたらその二人は真実の愛によって結ばれる、というバレンタインデーもどきの日。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/29257.html
登録日:2014/07/22 (火) 19 30 04 更新日:2020/05/28 Thu 20 44 43 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 ういんどみる アバディーン オートマタ サスケェ シスコン ヘタレ ラスボス ロリコン 技師 杉山紀彰 祝福のカンパネラ 紀之 苦労人 (*1) 「神殿騎士にアニエス、そして有能な冒険者か」 アバディーン(Aberdeen)とはういんどみるOasis制作のエロゲー、祝福のカンパネラに登場するサブキャラクターの1人。 CV 紀之(PC版)杉山紀彰(PSP版、アニメ) 身長 177cm 血液型 ? 第1章のラストにアヴリルと共に姿を現す青年。 ヒロインの1人、アニエスの兄弟子に当たる存在で彼女からはアバ兄と呼ばれている。 黒いマントに身を包んでいる他、大凡人間とは思えないくらいに白い肌をしている。 更に無機質なその瞳からは何を犠牲にすることも躊躇わない冷酷さも感じられるとのこと。 それもその筈、彼は純粋な人ではなくその身をオートマタに改造している。 加えて体中に古代の希少なアイテムであるアーティファクトを埋め込んでいるため、戦闘能力も非常に高い。 クランOasisの中でも手練れであるニックの目で見ても相当にヤバいと語っている。 ただ、兄弟子の間柄であるアニエスとの会話から決して冷酷無情な人間というわけでもなさそうで 病弱な妹を助けるために行動しており、その為にミネットのコアである魂白珠(アニマペルラ)を狙っているらしい。 退けない事情があるとはいえ、主人公レスターやクランOasis一行と対立する明確な敵意を持ったキャラクターとして暗躍するのだが…… 以下、ネタバレ諸々含む。 フルネームはアバディーン・ローランド。 彼の助けたがっている病弱な妹というのはミネットの親友であるミリアムのことである。 クリア後に解放される章末キャラクターストーリーなどを見ても妹やアヴリルのことを本当に大切に思っているようで 彼女たちに無理な苦労や犠牲を強いたくないと心を痛めている。 また、オートマタ化した彼のコアに使われているのは魂紫珠(アニマアメティスタ)と呼ばれるもので ミネットのコアである魂白珠(アニマペルラ)に匹敵する力を秘めている。 が、同時にこれには古代において災厄をもたらそうとした"逆さ人形"と呼ばれる者の意志が封じ込められており 油断をしているとそれに意識を乗っ取られてしまうという大きなリスクも含んでいる。 とまあ、諸々の大まかな解説はこんな感じなのだが、このアバディーンというキャラ 何というか本編中での行動に空回りが多いというか間の悪さが多いというか…… つーかぶっちゃけるとヘタレ扱いされてしまうことも多いという悲しい男だったりする。 妹を救うためには手段を選ばないという覚悟をしているのは確かなのだが、それ以上に妹に悲しい思いをさせたくないという気持ちが重なり 非情な手段に打って出るのは飽くまでも最終手段であるといった認識が強かったりする。 ところが、その悪く言えばどっちつかずな態度の所為で結局失敗してしまうという感じになってしまったりもする。 大切な家族であるミリアムやアヴリルを傷つけたくないという気持ちによる部分も大きいため、仕方ないという見方も十分に可能ではあるが。 ミネットルートでは他に手段が見つからずミネットのコアを使うしか選択肢が残されておらず 親友のミリアムの為にその身を犠牲にしようとするミネットの覚悟を汲み、断腸の思いでミリアムを蘇らせるも 親友という犠牲を強いてまで生き残りたくないというミリアムの不意打ちを受けて事態は振出しに戻ってしまう。 後に引けなくなった上でレスターに一騎打ちを申し込み本気で戦うもこれにも敗北。 直後にミネットを襲おうと飛びかかったアヴリルの攻撃を敢えてその身で受ける。 その気になれば一騎打ちなんてせずに無理やりにでも奪えば良かった筈だが、自分も妹と同じようにミネットに惹かれていたことを悟り 後のことをレスターたちに託して機能停止した。 カリーナルートではベルリッティ家の地下に眠る"海籠の楔"を狙って襲来。 探索をアヴリルに任せて自身は正面から派手に立ち回り陽動を担当する。 この際も守衛の兵士たちを一切傷つけることなく侵入してくるなど、彼の根底にある心優しさが窺える。 最終的にアヴリルが無理やりに楔のある空間をこじ開けようとして機能停止してしまったことで一時休戦。 後日、全てがミリアムに露見してしまった際にクランOasisにアヴリルの修復を依頼しに来た時は 隠し事をしていた負い目があるとはいえ、完全に妹の尻に敷かれているという情けない一面を見せていた。 チェルシールートでも同じく"海籠の楔"を探して行動しており、その時にレスター、チェルシーと相対。 自身の高い戦闘力で圧倒するも、神剣としての自身を解放したチェルシーとそれを駆るレスターの一撃によって大ダメージを受ける。 それによって一時撤退するが、そのダメージの所為で魂紫珠(アニマアメティスタ)に眠る"逆さ人形"の意志を抑えられなくなり 近くにいたアヴリルを乗っ取られて復活を許してしまう。しかもその後は活躍無し。ぶっちゃけ一番扱いが悪いルート。 アニエスルートでは"天蓋の水車"を目指して行動していたレスター一行に合流して協力。 目的地までの近道を示したり、押し寄せてくる敵の大群に対して時間稼ぎを担ったりと大活躍。 自身の師匠でもあるアルトワーズとの戦いが終わった後はレスターと共に水車の修復作業に協力。 長い時間をかけて水車の一時的な修復を成し遂げることに成功する。 ◆以下、余談。 ファンブックの裏話によれば当初は本当に「ころしてでもうばいとる」といった行動も辞さない冷酷キャラにする予定だったらしいが 色々あって変更していった結果、現在のロリコンお兄さんキャラになったとのこと。 他、ファンブックラストのカバー横や祝祭のカンパネラのカウントダウン動画によれば自分がロリコンであることを気にしているらしい。 アヴリルにはその通りだとスッパリ言われてしまっているが。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アンソロ4コマ1巻表紙でもネタにされてるしなんだかんだで好かれてるよねw -- 名無しさん (2014-07-22 21 38 05) コイツがアヴリルに対してヘタレなければ本編での敵対はなかったんじゃないかとFDやってから思った。 -- 名無しさん (2014-07-22 21 56 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1407.html
モジュール 鏡音リン しましまビキニ キャラクター 鏡音リン 価格 1000VP 初出 「初音ミク -Project DIVA- f」から 七色の縞模様入りのビキニ。 「DIVA f」での名称は「鏡音リン SW しましまビキニ」だった。 コメント あらら...荒れてますね...まぁリンちゃんが好きな人とそうじゃない人と色々いますからね ポニーテールリンちゃん、私は好きですね リンちゃんはけっこう色々な髪型になりますね (リアクターのツインテールとか、トラッドの内側にくるんとしてるのとか) -- (名無しさん) 2013-07-09 17 04 28 ↑髪型で雰囲気変わりますよね。デフォと比べると、リアクターやスイムTは少し幼く感じる。 やっぱり一番合うのはココアですね。すごく可愛かった。 -- (名無しさん) 2013-07-09 18 51 39 ポニテすんごく似合いますよ、おすすめ。ただしモニターありだと・・・・ -- (名無しさん) 2014-05-11 01 12 41 可愛いくてしょうがない! -- (名無しさん) 2014-11-22 21 39 09 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/firaball/pages/47.html
2011.7.2 SOM Block MOCS 『Seba Con』 2011.10.1 POYCS Constructed Standard Event 『Seba Green』